ClickFunnelsのメール設定、ちょっと難しいですよね。
ネットで調べてみると、Gsuiteで連携するとか、使う予定もないSendGrideなどを利用する方法ばかり出てきて、作業が詰んでしまう人もいるのではないでしょうか。
私もそうでした。
この記事ではそんなあなたのために、「GSuiteもSend Grideも使わずに」SMTP統合の設定を完了する方法を解説します。
例えば、私の場合は、下記のような構成でマーケティングツールを組み合わせていますので、同じようなパターンで構築したい人には役に立つ内容になっているかと。
前提条件となる環境
- すでに独自ドメインを持っていて管理下にある(ClickFunnelsでドメインを購入していない)
- 独自ドメインの直下(ルートドメイン)にはWordPressでサイトを運営(このサイト)
- 独自ドメインのサブドメインをClickFunnelsで使う
- ClickFunnelsでカスタムドメインとして、サブドメインを設定している
- メールマーケティングには「ConvertKit」などの外部メルマガスタンドを使う
- ClickFunnels側のメール送信は、決済完了通知などの単純作業ができればOK
詳細は下記の全手順解説に記載しています。
それでは進めていきましょう!
ClickFunnelsのメール設定でSMTP統合をする全手順の解説
ClickFunnelsでカスタムドメインを設定したら、メール設定からSMTP設定を行う必要があります。
ここでは、自分で取得した独自ドメインをカスタムドメインとして設定している方に向けて、GSuiteもSendGriteも使わずにSMTP統合を完了する方法を解説します。
まず、全手順をざっとおさらいします。
◆ClickFunnelsのSMTP設定の手順解説
- ドメイン会社の管理画面からメールアカウントを作成する
- ClickFunnelsのダッシュボードからメール統合編集画面を開く
- メールのアカウント情報を入力していく
- SMTP統合を保存する
- ClickFunnelsで指定された4つのDNS設定をメモる
- ドメイン会社の管理画面からDNS設定を開き、4つのDNSレコードを設定する
- ClickFunnels側で認証を行い、認証が通れば作業完了
人によっては使っている環境や利用するマーケティングツールが異なりますので、すべての人のニーズには答えられないというのは前提としてご理解いただき、今回の解説では下記のようなパターンを想定して解説を進めています。
- 独自ドメインを自分が持っているものを使っている(ClickFunnelsで購入していない)/エックスドメインやお名前.comなどのドメイン会社でドメインを管理
- ClickFunnelsのカスタムドメインに上記ドメインのサブドメインを設定
- メール配信ツールはConvertKitなどのClickFunnels以外のメルマガツールをメインに使う
- GSuiteやSendGrideなどを利用せずにSMTP統合する
- ClickFunnelsのデフォルトSMTP統合の設定をする
今回はドメインをエックスサーバーで管理し、独自ドメインのサブドメインをClickFunnels用に設定しています。
>>ClickFunnelsのカスタムドメインをクラウドフレアなしで独自ドメインを設定する方法
まだ独自ドメインをClickFunnelsのカスタムドメインとして設定していない方は、こちらの解説記事をどうぞ。
では、ClickFunnelsでカスタムドメインの設定が終わっているという前提で進めていきます。
手順①ドメイン管理会社でメールアカウントを発行する
まずはじめにドメイン管理会社のダッシュボードを開き、メールアカウントの設定をしてきます。
エックスサーバーなら、サーバーパネルの「メールアカウント設定」から作ることができます。
ClickFunnelsから配信したいメールアドレスを作り、保存します。
メールアカウントができたら、ClickFunnels側での作業に移ります。
手順②ClickFunnelsのダッシュボードからSMTP設定をする
ClickFunnelsのダッシュボードを開き、「Account Setting」から「Email Integration(SMTP)」を選択します。
入力項目は下記となります。
Title | ClickFunnels側での管理用の名前です。なんでもOK |
From Name | ここに設定した名前がメール送信者の名前として表示されます。 |
From Email | このアドレスからメールが送信されることになります。ドメイン会社で作ったメールアカウントのメールアドレスを入力します。 |
Adress1,2 | 住所の市名以降を入れていきます |
City | 市名を入れます。港区ならMinato Cityなど |
State | 都道府県名を入れます。Tokyoなど |
以上を入力したら、保存ボタンを押して次に進みます。
手順③ClickFunnelsで指定された4つのDNSレコードをメモる
入力間違いなどがなければ、次の画面が表示され、DNSレコードを設定してね、という画面が現れます。
この設定ってなに?という方のために簡単に説明すると、「ホワイトラベル化」という作業になります。
このホワイトラベル化をすることでメールのレピュテーションを守ることができ、メール到達率の改善に役立ちます。
メールはレピュテーション=送信者の評価が下がると、迷惑メールと判定されやすくなり、到達率がさがりますので、ホワイトラベル化はこのようなレピュテーションリスクを下げるのに有効というわけですね。
話を戻して、ClickFunnels側から1つのtxtレコードと3つのCNAMEレコードを指定されています。
この画面を開きながら別タブでドメイン管理画面を開くか、どこかにコピペしてメモっておいて、次の手順に進みます。
手順④ドメイン会社のダッシュボードからDNSレコードを編集する
ここからはドメイン管理会社のダッシュボードでの作業となります。
ドメイン会社の管理画面からDNSレコードの設定画面に移動し、指定されたレコードを設定していきます。
まずは「Domain Whitelabel Recodes」から。
TXTレコードを設定
ホスト名 | ClickFunnelsで表示されている「HOST」欄をコピペ。※エックスサーバーの場合は、「.graslax.com」などの独自ドメイン部分が入力欄の外に表示されるので、入力する文字列から独自ドメイン部分だけ削除します。 |
種別 | TXTを選択 |
内容 | ClickFunnelsで表示されている「Data」欄をコピペして貼り付け。 |
確認画面に進み、設定を完了します。
こんな感じであと3回レコードを追加していきます。
CNAMEを追加
ホスト名 | ClickFunnelsで表示されている「HOST」欄をコピペ。※エックスサーバーの場合は、「.graslax.com」などの独自ドメイン部分が入力欄の外に表示されるので、入力する文字列から独自ドメイン部分だけ削除します。 |
種別 | CNAMEを選択 |
内容 | ClickFunnelsで表示されている「Data」欄をコピペして貼り付け。 |
これでDomain Whitelabel Recodesは終わりです。あと2つのLink Whitelabel recodesを設定していきます。
CNAMEの追加設定
ホスト名 | ClickFunnelsで表示されている「HOST」欄をコピペ。※エックスサーバーの場合は、「.graslax.com」などの独自ドメイン部分が入力欄の外に表示されるので、入力する文字列から独自ドメイン部分だけ削除します。 |
種別 | CNAMEを選択 |
内容 | ClickFunnelsで表示されている「Data」欄をコピペして貼り付け。 |
これで3つ目ですね。保存してもう一個入れていきます。
CNAMEの追加設定
ホスト名 | ClickFunnelsで表示されている「HOST」欄をコピペ。※エックスサーバーの場合は、「.graslax.com」などの独自ドメイン部分が入力欄の外に表示されるので、入力する文字列から独自ドメイン部分だけ削除します。 |
種別 | CNAMEを選択 |
内容 | ClickFunnelsで表示されている「Data」欄をコピペして貼り付け。 |
これで4つすべてのDNSレコードの追加が完了しました。
ドメイン会社の管理画面側での作業はこれで終了。ClickFunnelsの設定画面に移ります。
手順⑤ClickFunnels側で認証を通して完了
ドメイン会社側での作業が終わったら、ClickFunnelsの画面から「Validate DNS recode」をクリックし、認証をします。
ミスなくDNSレコードが設定できていれば、おめでとう画面が表示され、作業終了となります。
これで作業完了です。
メール設定のSMTP統合の画面を開くと、以下のような表示がでます。
以上で解説おわりです。お疲れさまでした。