WordPressテーマおすすめの選び方を解説

WordPressテーマ おすすめの選び方

前回は「レンタルサーバーの選び方」をお話ししました。

ドメイン・サーバーが揃ったら、いよいよWordPressのテーマ(テンプレート)を選びます。

どんなテーマがいいかは、最終的には業界や出したいイメージなどで決まるものです。

ただ、イメージに合うものが複数あるなかで「他にどんな基準で選ぶべきか」と迷うことも多いでしょう。

ここでは、業種やイメージ以外の「使いやすさ」の部分で、テーマを選ぶときに見るべきポイントを解説します。

目次

WordPressテーマのおすすめの選び方!チェックポイント

  1. ブロックエディタの専用ブロックが用意されているかどうか
  2. 再利用コンテンツ管理機能があるかどうか
  3. プラグインを最小限にできるかどうか
  4. AMP対応ができるかどうか
  5. canonicalタグを簡単に設定できるかどうか
  6. LPのカスタム投稿タイプがあるかどうか
  7. 高速化施策ができるかどうか

①ブロックエディタの専用ブロックがあるか

ブロックとは「表・リスト・ボタン」などを、簡単に挿入できる機能です。

そして、テーマによってその機能を発展させた「専用ブロック」があります。

たとえば、下のバナーはSWELLの専用ブロックの1つ「バナーリンク」で作ったものです。

上のバナーは、

  1. 画像を選ぶ
  2. 文言を入れる

という2ステップだけでできます。

実際の操作画面は下のとおりです。

画像

まず、下の画面で画像をアップロードします。

アップロードしたら、文字の入力画面になります。
画像
文字を入れている画面は下のとおりです。
画像

SWELLの場合は、他にも下のように多数の専用ブロックがあります。

専用ブロック

このように専用ブロックが多いテーマほど、高度なデザインを簡単にできます。

②再利用コンテンツ管理機能があるか

再利用コンテンツとは、いわゆる「定型文」です。

たとえば、リード文の後で下の赤枠のような「冒頭の宣伝」が出るパターンを、よく見るでしょう。

宣伝

こうした内容を「再利用コンテンツ」に登録すると、毎回簡単に呼び出せます。

たとえば、上のページをSWELLでいじっている画面は下のとおりです。

まず、最初は下の画像のとおり、リード文の後に何もありません。

例

しかし、ここから、①「再利用可能」⇒②「SWELL宣伝ブロック」という順番で呼び出すと、下のように宣伝ボックスを挿入できます。

画面

赤丸で囲った「SWELL宣伝ブロック」というボタンを押せば、最初にお見せした画像のように、SWELLのバナーが配置されるわけです。

実際に作業したページのサンプルはこちらです(ここまでお見せした画像の実物ページです)。↓

再利用コンテンツを組み合わせて作ったページのサンプル

WEBサイトを運営していくと、数多くのページに同じコンテンツを貼り付けたり、そのコンテンツを何度も微調整していくことなります。この機能がないと、コンテンツの編集があるたびに膨大な量の編集作業に追われることになります。

③プラグインを入れずに済むかどうか

WordPressには、拡張機能として「プラグイン」があります。

これなしで動くテーマの方が、当然簡単です。

たとえば、下記の「THE THOR」は、プラグイン不要で動くテーマの代表的なものです。

THOR

出典:THOR・デモサイト

プラグインなしで動くテーマは簡単に使えるだけでなく、速度が向上するメリットもあります。

(プラグインも速度低下の原因となるため)

④AMP対応しているかどうか

AMPとは「モバイルページを高速表示する技術」です。

このAMPに対応していると、スマホでの表示速度が早くなります。

AMP対応は「自分でプラグインを入れて対応する」という方法もあります。

しかし、この方法はテーマによってはエラーが起きる恐れがあるため、初心者の方にはおすすめできません。

初心者の場合、最初からAMP対応しているテーマがおすすめです。

上記のテーマは、最初からAMPに対応しているものです。

⑤Canonical設定が簡単にできるか

Canonical設定とは「似たようなページがいくつかあるときに『どれがメインのページか』をGoogleに伝える」設定です。

たとえば、不動産の物件情報サイトを作るとします。

そして「茨城県牛久市」のページを作るとしましょう。

物件

そのとき「並び替え」も含めると「牛久市」だけで下のように複数のページができます。
出典:SUUMO

①メインhttps://fudosan.com/ibaraki/ushiku/
②安い順https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/?cheap
③高い順https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/?expensive
④新着順https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/?new
⑤築年順https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/?year
⑥住所順https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/?adress

これらは、どのページも内容がかなり重複します。

並び替えこそしているものの、掲載されている物件は同じだからです。

このまま放置すると、Googleは「5つも似たようなページを作っている」と判断します。

低評価の原因となる「コピーコンテンツ」と見なされ、順位が落ちるのです。

このような誤解を防ぐために、Googleに対して「これらのページは、すべてメインのページと同じものです」と伝えます。

「②安い順~⑥住所順」のページの中に「メインのURLは①のものです」という、Googleへの「伝言」を残すのです。

それが「Canonical設定」です。

「メインのURLは①のものです」という内容を、コードで書くと下のようになります。

<link rel=”canonical” href=”https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/”>

上のコードを、②~⑥のページに入れることで、Googleから誤解されずに済むわけです。

この設定をWP上から簡単にできるテーマ

代表的なものは「SWELL」です。

下のように、投稿の編集画面の下部に「canonical」という欄があります。

コクーン

拡大すると下のとおりです。

Canonical設定

ここに、先ほど黄色マーカーで示した正規URL「https://fudosan.com/ibaraki/ushiku/」を入れればいいわけです。

⑦LP型のカスタム投稿タイプがあるか

LPとは「ランディングページ」のことです。WEB集客をしていくうえでLPは欠かせません。

WordPressはもともと「記事」を書くことを想定して作られています。

このため、LPをスムーズに作成するには「LP型」のページを作るメニューが必要です。

LP

上の画像はSWELL公式サイトのLPですが、リンク先を見ていただくとわかるように、全面に動画を配したインパクトのあるページです。

LP型のカスタム投稿タイプがあると、このようなLPを簡単に制作しやすいのがメリットです。

(もちろん、LPは動画メインのものでない、文字や画像メインのものも作成できます。※むしろWordPressでもそちらが主流です)

⑧サイトの高速化施策が施されているか

WordPressは、普通のWEBサイト(WPなどのプログラムを使わずに作るもの)と比べて、速度がわずかに遅くなります

ユーザーのアクセスがあるたびにプログラム(特にプラグイン)が動くので、その分スピードが落ちるわけです。

しかし、これは「高速化の対策をしていない」場合です。

対策さえしていれば、WPでも普通のWEBサイトと同様の高速表示を実現できます。

(むしろ、スピードを意識していない普通のWEBサイトより速くなります)

高速テーマのランキング上位はほとんど海外テーマ

「高速なWPテーマ」のランキング付けは、世界各国でなされています。

そして、上位を占めるのは海外テーマです。

【参考】2021 最速WordPressテーマ11選(徹底的に計測テストを実施した結果)

海外で拘束テーマが多くなる理由は下のとおりです。

  • 英語サイトは世界中からアクセスがある
  • ↑(極端な話、アフリカからもアクセスがある)
  • 距離もネット環境もバラバラなので、とにかく速度が命

上の理由と反して、日本語サイトは「大体同じ距離・同じネット環境」でアクセスされるため、それほどスピードにこだわる必要がないのです。

日本語テーマで高速なものは?

日本製のWordPressテーマでサイトスピードに定評があるのは「SWELL」です。

SWELLはデフォルトの状態でもすでに高速ですが、さらにサイトスピードを向上させる機能が数多く搭載されています。

  • 動的CSSのキャッシュ
  • ヘッダーやサイドバーなど個別コンテンツごとのキャッシュ制御
  • 遅延読み込み(Lazy Load)の標準装備
  • ファイルのインライン読み込み
  • ページ遷移の高速化(Prefetch、Pjax)

表示速度を測る一番の指標である「Google Page Speed Insights」でも、PCで97点、モバイルで95点を獲得しています。(90点以上が出ていれば、十分な高速化ができています)

まとめ

今回の講座の要点を3行でまとめると、下のとおりです。

  1. テーマの選び方はコンテンツ管理の楽さが大切
  2. サイト運営に必要な機能が標準搭載されているかが大事
  3. 迷ったらSWELLを選んでおけば安心

次の講座では『おすすめのドメイン:エックスドメイン』について解説します。

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