WordPressとは?WEBサイトをコレでつくるメリット・デメリットを解説

WEBサイトをWPでつくる メリット・デメリット

「WEBサイトが必要な理由も、仕組みもわかった」
「しかし、肝心のサイトを作るのが難しい」

と感じている方は多いでしょう。

そのような方でも「WordPress」であれば、サイトを簡単に制作・更新できます。

ここでは「WordPressとは何か」を、メリットやデメリット、世界での利用状況と合わせて説明します。

目次

WordPressとは?

ドメイン・サーバーの解説」パートではWEBサイトを運用するためには「ドメイン(=住所)」と「サーバー(=土地)」が必要だとお伝えしました。

レンタルサーバーは簡単かつ安価に使えるようになるし、ドメインも簡単に取得することができます。

では、肝心のWEBサイト(=家)をつくるのはどうしたらいいのかと疑問に思うかもしれません。

WordPressはまさにこの「サイト=家」を簡単に作れる無料ツールなんです。

詳しく解説していきますね。

WordPressはWEBサイトを簡単に作れる無料のシステム

WordPressは「WEBサイトを簡単に作れるシステム」です。

より詳しく書くと「WEBサイトを表示するプログラムを自動で作成してくれる」システムです。

WEBサイトは「プログラミング」で表示されます。

たとえば、こちらのサンプルページの場合。

サンプル

このページがどんなプログラミングで書かれているかというと、下のとおりです。

プログラミング

たとえば「吾輩は猫である」のバナーは、WordPressがなければ、下のコードを書くことで表示することができます。

<img src=”https://graslax.com/wp-content/uploads/2021/10/neko.jpg” class=”aligncenter” alt=”吾輩は猫である”>

それがWordPressがあれば、コードを書くことなく、「コピペするだけ」で表示できるのです。

ブログの要領でホームページを作れる

サンプル

実際にこのサンプルページの「吾輩は猫であるの画像」をWordPressを使ってWEBサイトに表示する手順を少しお見せします。(ここで覚える必要はなく、ふ〜ん、簡単じゃん。というイメージがつかめればOKです)

まず、WordPressの管理画面には下のように「画像を貼り付ける欄」があります。

画像

パソコンで操作している場合は、このエリアに画像をドラッグして持ってきます。

張り付け

すると、自動で画像ファイルがアップロードされて、↓のようなビジュアルで表示されます。

貼り付け

このワンタッチ操作で簡単にWEBサイトに画像を表示できるようになりました。

実際にこれで公開すれば、こちらのサンプルのような「画像だけ」のページが完成します。

画像だけ


(実際には、公開しないで下書きの状態でもプレビューモードで確認できます)

文章も同じ要領で、下のように貼り付けます。

文章

そうすると、冒頭のようなサンプルページができるわけです。

サンプル

本来、膨大なプログラミングで表示されるページを、WordPressがあれば完全IT未経験の方でもプログラミング知識がゼロでもこのように簡単な操作だけでWEBサイトをつくることができるんです。

WordPressは世界・日本でどのくらい使われているのか?

WordPressが「どの程度広く使われているか」は、特に気になるところでしょう。

ここでは、WordPressの世界・日本での使用状況を説明します。

世界で2億、日本で1100万のサイトが使用

2021年10月時点で、下記のように膨大な数のWEBサイトが、WordPressによって作られています。

世界約2億150万
日本約1150万

このデータの詳細はこちらのページでまとめています。

大手メディアや大企業も採用している

マイナビ

出典:マイナビウーマン

WordPressは、著名な大手メディアや大企業のサイトでも採用されています。

大手メディアマイナビウーマン、女子SPA!、東スポなど
大企業カカクコム、クックパッド

上記のサイトでも採用されているということは、下記の条件もクリアできているということです。

  • 膨大なアクセスをさばける
  • セキュリティが堅牢である
  • 高度なデザインをできる

WordPressが使われているサイトは、下の記事で詳しく紹介しています。

>>WordPressで作れるもの

世界の全サイトの42.6%がWordPress

2021年10月時点で、世界の全WEBサイトのうち、42.6%がWordPressで作られています。

これは「W3Techs」による下の記述でわかります。

WordPress is used by 65.2% of all the websites whose content management system we know. This is 42.6% of all websites.

■日本語訳
WordPressは、コンテンツ管理システムを知っているすべてのWebサイトの65.2%で使用されています。
これはすべてのウェブサイトの42.6%です。

引用:Usage statistics and market share of WordPress|W3Techs

WordPressでWEBサイトをつくるメリットは?

WordPressがどのようなツールなのか、なんとなくイメージがついたと思います。

そんなWordPressのメリットを簡単にまとめておきます。

利用料金が一切かからない

WordPressは完全無料です。

公式サイトでも下のように書かれています。

WordPress is open source software that is both free and priceless.
(訳:WordPressは、無料で価値のあるオープンソースソフトウェアです)

引用:Democratize Publishing|WordPress.org

WordPressでお金がかかるのは「有料テーマ」を購入する場合です。

有料テーマについては、下の記事で詳しくまとめています。

>>WordPressテーマの選び方解説

プログラミングも不要

WordPressでプログラミングのスキルは一切不要です。

一応、WordPress自体は下記のプログラミング言語で動いています。

htmlページの骨格
CSSページの装飾
Java Scriptページのエフェクト・解析など
PHPWordPressのシステム自体を動かす

上記のすべてが、一切わからなくても利用できます。

htmlとCSSについては、高度なカスタマイズでは必要になりますが、初心者・中級者なら不要です。

Java ScriptやPHPについては、上級者でもほとんど触りません。

(デザイナーなどのプロになって初めて触ります)

サイト運営に必要な機能がすべて揃う

WordPressでは、サイト運営に必要な機能がすべて揃っています。

まず、通常の記事やトップページは、当然作成できます。

それ以外では、たとえば下のようなページも作成可能です。

その他、会員機能や検索機能などさまざまな拡張機能が使えます。

それぞれ実物とともにご紹介します。

お問い合わせフォーム

フォーム

お問い合わせフォームは、とくに簡単に設置できるものです。

上の画像は当サイトのお問い合わせフォームのものです。

ECページ

ECサイト

上のように、ECサイトの商品一覧ページも作成できます。

実物はこちらでご覧いただけます。

個別商品ページ

個別

個別の商品ページについても、カートに入れるボタンやレビュー書き込みの機能などと合わせ、上のように作成できます。

実物のデモページはこちら

ショッピングカート

カート


ショッピングカートも、あなたが普段使っているネット通販と同じように作成できます。

実物のデモページはこちら

決済ページ

決済ページ

上のように、ペイパルなどと連携した決済ページも作成できます(ペイパルを使えばクレジットカードなどあらゆる決済方法を利用できます)。

このデモページは、カートで商品を入れて「お支払いに進む」を押したらご覧いただけます。※デモでは実際の決済はできないのでご安心ください。

WordPressでWEBサイトのつくる場合のデメリットは?

WordPressは一部のテック系のプロたちやインフルエンサーなどに「時代遅れのツール」と言われたりしますが、これはあくまで上級テクニシャンたちのポジショントークです。

さっきのデータの通り、世界の約4割以上のWEBサイトがWordPressで構築されており、そのオープンソースコミュニティとアップデートによる機能改善の力はとんでもなく強力です。

数あるノーコードツールの中でもダントツでトップクラスのツールであることに変わりはありません。

そのうえで、WordPressのデメリットも知っておくことは大切なことですので、レベル別で解説していきますね。

初心者&中級者:デメリットはない

初心者や中級者であれば、WordPressを使うことにデメリットはありません。

「WordPressのデメリット」といわれる要素は、すべて対策を施せば何も問題ないものです。

(そして、その対策も簡単なものです)

よく言われるデメリット対策方法
表示速度がやや遅くなる高速化対策を行う(簡単)
更新しないとエラーが起きる常に最新バージョンに更新するだけ(自動化できる)
ハッカーの標的になるセキュリティ用プラグインを入れる(無料)
デメリットと対策方法

たとえばWEBサイトの表示速度については、マイナビ・女子SPA!などの大手メディアが採用していることを見ても「対策を施せば問題ない」とわかるでしょう。

セキュリティについても、国内を代表する大企業が採用しているほどなので、もちろん問題ありません。

更新については「通知が来たら更新ボタンを押すだけ」なので、やることは特にありません。(自動更新設定をすることも可能です)

上級者:理想のデザインの実現に工数がかかる

さいたまスーパーアリーナ

出典:さいたまスーパーアリーナ

WordPressは、どんなデザインでも実現できます。

有名どころでは『さいたまスーパーアリーナ』のおしゃれなサイトも、WordPressで作られています。

また、ギタリストの布袋寅泰さんの公式サイトもWordPressです。

布袋

出典:HOTEI.COM

日本の芸大で最高峰とされる東京藝術大学(東京芸大)のサイトも、WordPressで制作されています。

芸大

出典:東京芸大

『松竹芸能』の公式サイトは高度なエフェクトが多用されていますが、こちらもWordPressサイトです。

松竹

出典:松竹芸能

その他「とことんおしゃれなデザインやエフェクトを多用したサイト」は、中小企業なども入れれば、WordPressで多数見られます。

このように「どんなデザインでもできる」のですが、一定レベルより上のデザインを目指そうとすると、WordPressでは逆に手間がかかることもあるのです。

プロのデザイナーの場合、理想のデザインは「WordPressなしでゼロから作る方が簡単」なものです。

そして、大規模なサイトになると「更新作業も制作会社が代行する」ので、更新のしやすさは重要ではありません。

このような理由で、大企業は徐々に「WordPressを卒業」していくのです。

(たとえば以前は博報堂・オリエンタルランド・ZOZOなどもWordPressでしたが、今は卒業しています)

こうしたレベルになると、WordPressにはデメリットもあります。

逆にいえば、このレベルにならなければデメリットは特にないということです。

まとめ

今回の講座の要点を3行でまとめると、下のとおりです。

  1. WordPressとは『ブログのように簡単にあらゆるWEBサイトを作れるシステム』のこと
  2. 世界で約2億、日本で約1100万のサイトがWPで作られている
  3. 無料で使えてプログラミングも不要。誰でもすぐ使える

次の講座では『ドメインの選び方』について解説します。

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