前回は「テーマのインストール」をしました。
テーマのインストール後は、WordPressのデザインをいじっていきます。
その際、下記の4つの基本用語を理解しておくことが必要です。
それぞれの意味を、簡単に説明していきます。
WordPressの管理画面の「投稿」とは
投稿は簡単にいうと「ブログの1記事」です。
大手メディアでいえば「毎日アップされる多数の記事の1つ」です。
出典:FORTUNE
たとえば世界の企業の格付けである「フォーチュン500」などで知られる『FORTUNE』誌。
同誌のWeb版はWordPressで構築されています(それがわかるソース画像)。
このフォーチュン誌でいうと、下の画像の赤枠で囲った部分がすべて「投稿」です。
「ほとんどじゃないか?」と思うかもしれませんが、その通りです。
フォーチュンや新聞社のようなメディアサイトは、トップページのほとんどが投稿で埋まっているものです。
試しに上の画像の左下の「女優さんの記事」を開くと、下のようになります。
出典:Scarlett Johansson’s Disney lawsuit…|FORTUNE
このようなタイプのページは「投稿」となります。
WordPressの管理画面の「固定ページ」とは
逆に「どんなページが固定ページなのか」というと、フォーチュンの場合は下の「About Us」のページが好例です。
見てのとおり「普通の記事とは雰囲気が違う」ことがわかるでしょう。
メディアの「哲学」を伝える部分なので「たくさんの記事を読んでもらおう」という目的のサイドバーなどを排し、シンプルにメッセージを発しています。
WordPressの「カテゴリ」とは
カテゴリの意味は文字通りで「ジャンルの分類」です。
たとえば海老蔵さんのアメブロは、下の部分にカテゴリがあります。
出典:市川海老蔵ブログ
ヤフーも下のように、サイドバーにカテゴリを配置しています。
出典:Yahoo!JAPAN
従来、カテゴリはこうしてサイドバーに配置するのが主流でした。
しかし、現代では大手サイトは徐々に用いなくなっています。
(個人ブログや小規模サイトでは今でも主流です)
たとえば大手新聞社5社は、読売新聞以外すべて「ヘッダー」にカテゴリを配置しています。
(下は毎日新聞の例です)
出典:毎日新聞
女性誌メディアも「ヘッダーにカテゴリを持っていく」のが主流です。
an・anの場合、下の赤枠部分にあります。
出典:an・an
(ここでananがカテゴリにハッシュタグを付けているのを見ても「カテゴリとタグが本質的には同じ」ということを実感できるでしょう)
大手でも、読売新聞は例外的にサイドバーにカテゴリを配置しています。
このように配置する場所は「サイドバー・トップ」のいずれかですが、要はカテゴリ=ジャンルのことです。
WordPressの「タグ」とは
タグとは「小カテゴリ」のことです。
広い意味ではカテゴリと同じです。
まず実物を見るのが早いでしょう。
『日刊ゲンダイ』では下の画像の下の方、オレンジ枠の部分にタグがあります。
(人気キーワードと書かれているものです)
出典:日刊ゲンダイ
たとえば「菅義偉」のタグをクリックすると、下のように菅・元総理に関する記事が一覧で出ます。
出典:菅義偉|日刊ゲンダイ
WordPressの管理画面の各用語の違いを解説
投稿と固定ページの違い
投稿と固定ページの違いは、①用途、②量産の有無にあります。
表でまとめると下のとおりです。
タイプ | 主な用途 | 量産するか |
---|---|---|
投稿 | 記事 | する |
固定ページ | 主要ページ | しない |
たとえば、毎日記事を追加するメディアでも、下記の主要ページは「固定ページ」で作られます。
- 当サイトについて
- 運営者情報
- お問い合わせ
- サイトマップ
- 求人情報
そして、毎日記事を追加しないコーポレートサイトなどは「主要ページしかない」ということもあります。
その場合は「全部固定ページで構成されている」ということも、珍しくありません。
カテゴリとタグの違い
上の「Twitter」の例がわかりやすいものですが、タグは「統制が取れない」ものです。
カテゴリ | 統制が取れる |
---|---|
タグ | 統制が取れない |
という違いがあります。
カテゴリは、たとえば不動産の物件情報であれば、
- >エリア
- >東京
- >新宿区
- >歌舞伎町
というように絞り込んでいけます。
上で挙げた「菅・中田」(敬称略)などのタグも、一応カテゴリ分けはできます。
- 日刊ゲンダイ>政治>政治家>菅義偉
- 日刊ゲンダイ>スポーツ>プロ野球>巨人>中田翔
というのが正確な分類でしょう。
しかし、扱うテーマが多岐に渡ると、これほど細かい分類を毎回するのは大変です。
このため、多くのブログ・サイトは下のように分類します(タグでなくカテゴリで分けるなら)。
- 日刊ゲンダイ>政治>菅義偉
- 日刊ゲンダイ>プロ野球>中田翔
これで一応分類はできるのですが、
- 「政治・プロ野球」という上位カテゴリより、
- 「菅・中田」という下位カテゴリを目立たせたい
という場面もあるでしょう。
まさに、先ほどのゲンダイ(9月6日夜時点)がそうだったわけです。
そのようなとき「人気の下位カテゴリを貼り付ける場所」が必要です。
その場所が「タグクラウド」です。
まとめ
今回の講座の要点を3行でまとめると、下のとおりです。
- 投稿は記事、固定ページは主要ページのこと
- カテゴリはそのままで、タグは「小カテゴリ」や「分類しにくいカテゴリ」のこと
- 立ち上げ当初はタグはなしでいい
次の講座『管理画面の使い方』