「WordPressを覚えると身に付くスキル」のページでは、下の2つのマーケティングスキルを紹介しました。
これらはいずれも「Webマーケティング」のスキルです。
WordPressでは、上の2つに加えて、Webに限定されないマーケティングのスキルも身につきます。
それが、今回お話しする「ダイレクトレスポンス・マーケティング」のスキルです。
ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)とは
自分の商売の売上に直結する集客手法
ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)とは、見込み客に直接アプローチし「反応」を促すマーケティング手法です。
普通のマーケティングスキルとの違いは2つあります。
①:「イメージ向上やブランド認知」などの間接施策を行わない
普通のマーケティングは「イメージ向上」や「ブランド認知」の施策も行います。
これらは、間接的に売上につながりますが「直接的」につながるものではありません。
DRMは「直接売上につながる」施策だけを行うのが特徴です。
②:「レスポンス」をもらう
DRMは「宣伝して終わり」ではありません。
アプローチした見込み客から、何らかの「レスポンス=反応」もらいます。
具体例は下のようなものです。
- メルマガや動画の「感想」を送ってもらう
- 無料教材を送り、テストやドリルの「回答」を送ってもらう
前者は、特に自己啓発やコーチングの世界で広く見られる手法です。
後者はベネッセが「進研ゼミ・こどもチャレンジ」などで長く実践している手法です。
ベネッセの手法は「無料サンプル」とも重なりますが、ただ「あげて終わり」でなく「反応」を促すことで、結びつきを強くしています。
LPやサイトコンテンツをアプローチのきっかけにする
ベネッセが実践しているように、DRMはWebサイトでなく郵送などの「リアル」でもできます。
しかし、リアルはコストが高くつくため、LPやサイトなどの「Webコンテンツ」で展開するのがおすすめです。
情報商材のLPが典型的ですが、まずメアドを登録してもらうなどで接点を作り、メルマガや動画などで「反応」を促していきます。
セミナー・コンサル系は特に相性がいい
DRMと相性がいいのは「セミナー・コンサル系」です。
特にワードプレスを用いてDRMを展開している方々の多くは、このジャンルです。
ダイレクトレスポンスマーケティングをWordPressやるメリット
WordPressを使えば、ダイレクトレスポンスマーケティングの仕組みを簡単に作ることができます。
WPが有効な理由①:必要な各種ページを作りやすい
DRMでは集客ツールとして、さまざまなWEBページを作ります。具体的には下のようなものです。
上記のページを簡単に作成できるため、WPはDRMで有効です。以下、それぞれのページがどのようなものか、実際にWPで作成したデモとともに解説します。
オプトインページ
※このような感じで『DANGAN』でサンプルを作らせていただきます。
ランディングページ
出典:TCD「OOPS!」
注文ページ
決済ページ
WPが有効な理由②:他ツールとの連携がしやすい
DRMではさまざまなツールを用います。それらのツールとの連携がしやすい点もWPのメリットです。
ツールの具体例は下のようなものです。
それぞれ、どのようなツールか、なぜWPだと連携しやすいのかを解説します。
メルマガスタンド
出典:MyAsp
メールマガジンを配信するサービスを「メルマガスタンド」といいます。
こうしたスタンドを使いこなすには、メールアドレスの収集が何よりも重要。
その収集につながるオプトインページの作成や、SEOを実践しやすいのがWordPressのメリットです。
決済システム(Stripe)
出典:Stripe
WPは決済ツールも簡単に組み込めます。
たとえば上の「Stripe」の場合、WPに組み込むための専用のプラグイン『Stripe Payments』があります。
こうしたプラグインがあるため、自力で設定しなくとも決済ツールを導入できることがメリットです。
まとめ
今回の講座の要点を3行でまとめると、下のとおりです。
- DRMは、見込み客に直接アプローチし「反応」を促すマーケティング手法
- 「イメージ向上やブランド認知」などの間接施策を行わない
- 宣伝して終わりでなく「レスポンス」をもらうのが特徴
次の講座では『タグは必要なのか』について解説します。